第48回日本小児東洋医学会学術集会
会頭挨拶
木村小児科クリニック院長
木村康子
第48回日本小児東洋医学会学術集会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
会頭をさせていただきます木村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
当会ははじめ、昨年11月に開催予定でした。しかし新型コロナウイルスの影響で延期させていただきました。
開催方式について繰り返し検討していたところ、あっという間にもう6月になってしまいました。
ご案内が遅くなりましたことを関係者の方々に深くお詫び申し上げます。
今回は、完全にWeb開催で行うことにいたしました。また、後日オンデマンドで視聴できるようにいたします。
オンデマンド視聴できるのは当会の会員限定ですので、この機会に是非、日本小児東洋医学会にご入会いただきたく、よろしくお願いいたします。
漢方の勉強は一人ではなかなかすすまない時があり、一緒に勉強する仲間は貴重です。小児の漢方に興味のある皆様が集まる学術集会は、毎回とても楽しみにしている会でしたが、このたびはWeb開催のため、皆様にお目にかかれないのが残念です。
しかしWeb開催にすることで、より多くの方に参加していただける期待がありますし、オンデマンド視聴(会員限定)で、講演内容をあとからゆっくり確認していただけるので、小児漢方を広めるには良いことだと前向きに考えております。
今回のテーマですが、「小児の水毒~耳鼻科疾患を中心に~」とさせていただきました。
私が小児科と小児耳鼻咽喉科の両方を診療していることから決めさせていただきました。
午後は、特別講演、招待講演、会頭講演の三題です。
特別講演は、東京女子医科大学東洋医学研究所所長・教授の木村容子先生に講師をお願いいたしました。
日本東洋医学会の理事としてもご多忙でいらっしゃる尊敬してやまない木村容子先生に御講演いただけることに、心から感謝しています。ちなみに私も同じ木村の姓ですが、残念ながら親戚関係ではありません。
招待講演には、竹越耳鼻咽喉科医院の竹越哲男先生にご講演いただきます。
耳鼻科漢方案内人として情熱のある、落語の上手な竹越先生の大ファンです。
皆様に竹越先生のお話を聞いていただきたいと以前から思っていました。
皆さまどうぞお楽しみに!
私の会頭講演は、小児科外来で行っている漢方治療の実際についてと、漢方の勉強の仕方についてお話ししたいと思います。日本小児科学会の専門医領域講習としますので、専門医の更新に必要な単位を取得していただけます。たくさんの方のご参加をいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
【プロフィール】
昭和63年東京女子医科大学を卒業。
同年東京慈恵会医科大学小児科学教室で研修、入局。
平成10年、父が開業している診療所に勤務。
国立小児病院(現・成育医療センター)耳鼻咽喉科で研修。
その後、漢方の重要性に気づき、勉強を始める。
当会の元会長・和田恵美子先生の推薦で
日本小児東洋医学会の委員となる。
東京女子医科大学東洋医学研究所の木村容子先生、川島春佳先生の外来に陪席。
日本東洋医学会の漢方専門医試験を2018年11月に受験し、合格。
令和元年12月、木村小児科クリニックを開院。